人気ブログランキング |

ひげすずめのときどき日記

higesuzume.exblog.jp

焼岳(新中の湯ルート登山口~中の湯新道~焼岳北峰~折り返し)

7月28日は焼岳に日帰り登山に行ってきました。
同行のK氏からは、今シーズン初の山歩きということで、足慣らしのため比較的楽な山を要望されました。
そこで、最近天候が全く安定しない中、たとえ眺望が得られなくても噴気を上げる山体自体が楽しめる焼岳に、最短ルートで登れる新中の湯ルートからの登頂を選択した次第。

山行用に最近購入したOLYMPUS PEN Mini E-PM2の山デビューでもあります。
ボディ以外には標準セットレンズの14-42mm F3.5-5.6 ⅡRしかありませんので、山で何が不足するのか確かめるにも良いでしょう。

新中の湯ルートの登山口には、給水できる施設もトイレもありません。
そこで、朴の木平スキー場駐車場で前夜泊して、早朝に身支度を整えてから登山口に向かう事に。
また、登山道の行程にもトイレや山小屋はありませんから、とっとと登ってとっとと帰るという計画で行ってみましょう。
0時前に着いた朴の木平の駐車場は気温15℃で、少し肌寒いくらいでした。

朝、駐車場でペットボトルに水を満たして、いざ出発。
(朴の木平スキー場第1駐車場と、第2駐車場でおいしい水を汲むことができます)

■6:15 新中の湯登山口から登行開始(標高:1620m)
a0203733_9495661.jpg登山口は安房トンネル長野側出口を出たらすぐの交差点を安房峠(158号線)に入り、10号カーブを曲がった先にあります。
私たちは6時前に着きましたが登山口直近の駐車エリアは既に満車でした。
11号カーブまでの間の数か所に駐車できる場所があり、私たちは登山口から100m位の所に停める事ができました。

a0203733_950139.jpg登り始めてすぐに、安房峠から転落したまま放置されている古い車の横を抜けると、本格的に登り始めます。
急登というほどの斜度ではありませんが、木の根やぬかるみが多く、暗い時間には歩きたくない感じの道でした。
写真は帰路で撮ったものです。
往路も十分明るかったのですが、撮った写真は使えませんでした(理由は後述)。

■7:26 開けた休憩場所を通過(標高:2000m位)
a0203733_9502777.jpg目指す焼岳を望むことができる平坦地では多くの方が休憩されていました。
ここまでの区間には大人数で集まって休憩できる場所はありません。
この辺りで中の湯ルートと合流する中の湯新道出合があるはずですが、見つけることはできませんでした。
中の湯ルートは整備工事中で通行止めと聞いていますので往来が無いのでしょう。
私たちは水を摂っただけで休憩せずに先に進みます。

a0203733_9504073.jpg平坦地を過ぎるとすぐに低木ばかりとなり、さらに進んで森林限界を抜けると噴気に晒される溶岩ドームが間近に迫ります。
この溶岩ドームと南峰の間の鞍部(ドームに向かって左側)に向かって指導標の○×は続いています。

a0203733_10554293.jpg溶岩ドームの際を行く登山者たち。
落石の危険が無いのか少し心配になりますが、これで正規のルートです。

■8:25 北峰、南峰の間の鞍部に到着(標高:2290m)
a0203733_9524833.jpg鞍部からは、ひげすずめがオジサン岩と勝手に命名した奇岩を間近に見ることが出来ました。
この岩を北峰の山頂から見ると、おじさんが頂にどっかと腰を下ろしているように見えます。


a0203733_95396.jpg深い緑色が綺麗な正賀池も見えました。
この辺りの岩稜はいつ形成されたのか分かりませんが、最近溶岩噴火を起こしたのは約2300年前と言われてますから、少なくともオジサンは2300年以上座りっぱなしで正賀池を見下ろしているのでしょうか。
オジサンの足元の隠居穴火口は1911年の噴火で形成されたらしので、その時オジサンができたのなら、比較的若いのかも。102歳?

■8:40 北峰山頂到着(標高:2393m?)
a0203733_9533253.jpg溶岩ドームの南側を通過して、中尾峠からの登山道と合流して、山頂へは東側から登ります。(この間の写真を撮り忘れた)
山頂への取り付きで、今回の行程で唯一手で岩をホールドする必要がある段差がありました。
写真は山頂から少し南側にある噴気孔を見下ろしたところ。

a0203733_9534736.jpg登頂記念写真も撮り忘れていたので、愛機E-PM2をKさんに渡して撮ってもらいました。
山頂標には標高は2393mと書かれていますが、2444mだとする説(出典は国土地理院発行火山基本図焼岳らしい)もあるようです。
どっちが正しいのかなぁ?
登山口からは、多くの方が道を譲ってくれるけど、抜かれることはほとんどない程度のペースで2時間25分かかりました。
ゆっくり登る方は3時間半くらい見ておけば良いかと思われます。
また、早い人は1時間台で登れるそうです。

a0203733_954086.jpg山頂への道の左にある噴気孔を山頂からの戻り時に撮ってみる。
安山岩が硫黄で黄色くなっています。


a0203733_9541594.jpg北峰の山頂から降りて反対側の穏やかな稜線にもたくさんの噴気孔が見られました。
この辺りの地面は粘土質で、黄緑色に変色していました。

a0203733_9542829.jpg正賀池と北峰山頂を挟んで反対側には小さな池がありました(醇ヶ池)。
噴気孔からの噴気に巻かれるひげすずめ。
この撮影場所に行くときには滑りやすい粘土質の足場に乗っかっている石を落とさないように注意が必要です。
落とすと、中尾峠からの登山道に向けて転がっていきます。

■9:23 下山開始
a0203733_9544924.jpg来た道を戻ります。
中尾峠方面から往復する方も、ちょっとだけ中の湯方面に降りてみるのもいいかも。
オジサン岩が間近に見える鞍部まではほんの数分で行けます。

a0203733_955343.jpg鞍部でコーヒーを飲んでいるとみるみる内に雲に包まれてしまいました。
早く登って、さっさと帰るのが吉。

a0203733_9554513.jpgアカモノを撮ってみました。
写真は約倍にトリミングしたものですが、撮っている時にはどこにピントが合っているのか分かりません。
中央の一番大きい花の上側の花弁先端にピントを合わせたかったのが、後で確認するとこのとおり、合ってません。

■11:50 新中の湯ルート登山口着
a0203733_956620.jpgぬかるみが多い登山道だったので、靴はドロドロ。
運動靴で登っている子供も居ましたが、ぬかるみで浸水してグチャグチャになると思います。
また、少なくとも滑りにくい靴底のものでなければ滑って転倒しそうな箇所が何か所もあります。
滑落・転落の危険性がある場所は、残雪が溶けた後ならばありません。
靴を脱いで帰り支度をしていると雨が降り出しました。
さっさと下山して良かったです。

■12:28 はんたい玉子
a0203733_9565475.jpg帰りは安房トンネルを使わずに、安房峠を走って平湯の森温泉へ。
温泉に入る前にお約束のはんたい玉子。


さて、E-PM2の山での使い心地ですが、何といっても小さく軽いことはとても良いことです。
小さなバッグ(VANGUARDの2GO10)に入れて、バッグをカラビナでリュックの肩ベルト下端に繋いだ状態で歩きましたが、多少ぶらぶらするものの気になるわけでも、歩行動作の邪魔になるわけでもなく、さっと取り出して撮ってさっと仕舞えました。
ちゃんとシャッター切れさえすれば、出てくる画はあまり不満のない事は確認済ですし、山で使っても印象は同じでした。

ファインダーが無いのは、ひげすずめには致命的に不便です。
ひげすずめは近視かつ老眼なので、コンタクトレンズを入れた状態だと液晶モニターに表示されるSS等の細かい文字の情報が読み難いです。
なので往路の少し暗い樹林帯で撮った登山道や苔の写真はSSが上がらない事に気付かず、手振れで全滅でした。
撮った後の画をモニターで確認しても小さなブレはやはり確認できないし、山行では露出だけおかしくないかさっと確認して先に進みたいですし。
写真を撮り慣れた方ならこんな失敗はしないのでしょうがね。
用心してISO感度を上げておくなんて使い方もしたくないし。

また、花とか苔とかピントをシビアに合わせこみたい場合に、AFで合焦した位置が狙いどおりなのかどうかが判別不能でした。
こちらの問題はMFアシスト機能(この機能をONにしておくとAF合焦後にマニュアルでフォーカスリングを回すとフォーカスターゲットの枠の内側を拡大表示してくれる)を使えば多少克服できそうです。
ただし、花が風で揺れている場合などは、拡大表示している外側に被写体がフレームアウトしてしまうので使いにくいですね。

老眼を回復するのは無理なので、やはり視度調整機能の付いたEVFを追加する必要がありそうです。
ファインダーを覗いている方がカメラも安定しますしね。
ということで、超広角レンズの前に、まずVF4購入かな。


今回は出発前に朴の木平スキー場の駐車場で水を汲みましたが、高山方面から車で来る場合には他にも給水ポイントがあります。
a0203733_9573061.jpgR158笠根橋の横にある長寿水。
車2,3台を停められるスペースもあります。

a0203733_9571048.jpgR158覚明橋の手前にある覚明水。
こちらは喫茶パロットの駐車場をお借りすることになるので、営業時間中なら食事やコーヒータイムのついでに。
この水でコーヒーをたてると美味しいです。


3年前、2010年9月19日に、中尾温泉側から焼岳に登った時の写真も載せておきます。
この時は、鏡平か西穂高かに行こうとしたのですが、3連休中日とあって新穂高温泉周りの駐車場がどこも満車だったため、行き先を焼岳に変更したものです。
カメラはEOS50D+SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM。

中尾温泉から合掌の森中尾キャンプ場へ向かう細い道を登っていって、車止めの鎖の手前にあるスペースに駐車するのですが、数台分しかスペースはありません。
また、登山口の標高は1250m位で、焼岳までの距離も長いため、登りに4時間15分かかりました。
a0203733_9581667.jpg白水の滝展望台からの滝の眺め。
滝まで距離があるため、コントラストの甘い写真しか撮れませんでした。

a0203733_9583891.jpg展望台を過ぎると秀綱神社まで急登が続きます。
あまり利用されていない登山道なので、中尾峠までは他の方と会うことはほとんどありません。
静かな山行が楽しめますし、苔が綺麗です。

a0203733_959147.jpg中尾峠で上高地、西穂からの道と合流するので、ここからは人が多くなります。

a0203733_9592033.jpg溶岩ドームに向けて北側から登ります。
足場はザレていて歩きにくいですが、火山を登っている実感は、中の湯からのルートよりもこちらが上。

a0203733_1004128.jpg北峰山頂からオジサン岩を見つける。
おじさんが座っているように見えますよね。見えません?

a0203733_1005869.jpg帰路で撮ったヒカリ苔。
どこにあるのかは、登山道に「天然記念物 ヒカリゴケ」みたいな案内がありますのですぐに見つかります。
自ら発光している訳ではないので、日のさし方によっては光っては見えません。
また、案内のあるところの周囲の小さな岩のくぼみの中、あちこちにありました。
光っているように見えるように撮るのがものすごく難しかった記憶があります。

by higesuzume | 2013-07-28 23:46 |